@IDX:43500
@OFF:0x7c
@SPK:
@JPN:　いつものようにゴロゴロと惰眠を貪りながら、午後　の貴重な時間を浪費した。
@ENG:

@IDX:43501
@OFF:0xd4
@SPK:
@JPN:　仕事は８時からと言っていたから、そろそろ準備を　しておいた方がいいだろう。
@ENG:

@IDX:43502
@OFF:0x13c
@SPK:
@JPN:　バッグを開けて、使用済みのバスタオルを出す。
@ENG:

@IDX:43504
@OFF:0x1b2
@SPK:　洗濯籠に放り込んで、替えのバスタオルを
@JPN:…
@ENG:

@IDX:43505
@OFF:0x1c0
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:43506
@OFF:0x1d4
@SPK:
@JPN:？
@ENG:

@IDX:43507
@OFF:0x1e4
@SPK:
@JPN:　なんだ、このにおいは？
@ENG:

@IDX:43508
@OFF:0x20a
@SPK:
@JPN:　クンクンと鼻を鳴らして、臭気の元を探す。
@ENG:

@IDX:43509
@OFF:0x248
@SPK:
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:43510
@OFF:0x258
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:43511
@OFF:0x266
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:43512
@OFF:0x274
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:43513
@OFF:0x282
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:43514
@OFF:0x290
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:43515
@OFF:0x2a4
@SPK:
@JPN:あった。
@ENG:

@IDX:43516
@OFF:0x2ba
@SPK:
@JPN:　臭っていたのはツナギの下に着ていたインナー用の　シャツだった。
@ENG:

@IDX:43517
@OFF:0x314
@SPK:
@JPN:　ホルマリンと汗のにおいが入り混じり、異様な臭気　を漂わせるシャツ……。
@ENG:

@IDX:43518
@OFF:0x36a
@SPK:
@JPN:　こんなものを着ていたのか……。
@ENG:

@IDX:43519
@OFF:0x398
@SPK:
@JPN:　自らの無頓着ぶりに呆れながら、代わりにジャージ　を詰める。
@ENG:

@IDX:43520
@OFF:0x3e2
@SPK:
@JPN:　このシャツはもう捨てるしかないだろう。
@ENG:

@IDX:43521
@OFF:0x418
@SPK:
@JPN:　ビニールに入れて臭気が外に漏れないように厳重に　口を閉め、役目を終えたそのシャツをゴミ箱に放り　込んだ。
@ENG:

@IDX:43522
@OFF:0x4ba
@SPK:
@JPN:　と、同時に黒電話が鳴り出した。
@ENG:

@IDX:43523
@OFF:0x4e8
@SPK:
@JPN:　たぶん真魚からだろう。
@ENG:

@IDX:43524
@OFF:0x50e
@SPK:
@JPN:　僕が準備を終えると同時にかけてくるなんて、真魚　と僕のリズムがシンクロしてきたのか？
@ENG:

@IDX:43527
@OFF:0x5c0
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい、もしもし？
@ENG:

@IDX:43529
@OFF:0x61d
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、私。そろそろ時間だよ。
@ENG:

@IDX:43532
@OFF:0x66f
@SPK:[\protag]
@JPN:　了解……今、準備が終わったところなんだ。すぐに行くよ。
@ENG:

@IDX:43534
@OFF:0x6ea
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、それでね……私、これから用事があって、ミーティングに行けないんだ。電話で済ませてもいいかな……？
@ENG:

@IDX:43537
@OFF:0x786
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕は別に構わないけど、いいのか？
@ENG:

@IDX:43539
@OFF:0x7eb
@SPK:［真魚］
@JPN:　ホントはダメなんだけどね。バレなければ平気だよ。
@ENG:

@IDX:43542
@OFF:0x853
@SPK:[\protag]
@JPN:　バレなければって、お前な……。
@ENG:

@IDX:43544
@OFF:0x8b6
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほら、今なら、周りには誰もいないから……一度しか言わないから、よく聞いてね？
@ENG:

@IDX:43547
@OFF:0x93a
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、ああ……。
@ENG:

@IDX:43549
@OFF:0x98d
@SPK:［真魚］
@JPN:　男性で数は１体。朝のと同じで、傷もないって。
@ENG:

@IDX:43552
@OFF:0x9f1
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かった……。
@ENG:

@IDX:43554
@OFF:0xa44
@SPK:［真魚］
@JPN:　本当なら、直接伝えなきゃいけないのに……ゴメンね。
@ENG:

@IDX:43557
@OFF:0xaae
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいって別に。もうやっちゃったんだから気にするなよ。……大事な用なのか？
@ENG:

@IDX:43559
@OFF:0xb3b
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……まあね……あっ！　患者さんが来ちゃう！　ゴメン、もう切るね？
@ENG:

@IDX:43562
@OFF:0xbb7
@SPK:[\protag]
@JPN:　あっ、ちょっと待て！　仕事後のミーティングは？
@ENG:

@IDX:43564
@OFF:0xc2a
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、うん。ちょっと遅くなるかもしれないけど、たぶん行けると思うよ。だから先に帰り支度を済ませておいて。
@ENG:

@IDX:43567
@OFF:0xcc8
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かった……シャワー浴びてるかもしれないから、入る時は気をつけてくれよ？
@ENG:

@IDX:43569
@OFF:0xd55
@SPK:［真魚］
@JPN:　ノックでしょ？　分かってるって。
@ENG:

@IDX:43572
@OFF:0xdad
@SPK:[\protag]
@JPN:　ノックだけじゃなくて……まあ、いいや。じゃあ、あとでな。
@ENG:

@IDX:43574
@OFF:0xe2a
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、じゃあね。
@ENG:

@IDX:43575
@OFF:0xe7c
@SPK:
@JPN:　真魚は来ないのか……。
@ENG:

@IDX:43576
@OFF:0xea2
@SPK:
@JPN:　何となくタイミングを外されたような、肩透かしを　食わされたような感覚だ。
@ENG:

@IDX:43577
@OFF:0xefa
@SPK:
@JPN:　手順を狂わされただけで、高めていた気力が抜けて　いくような気がする。
@ENG:

@IDX:43578
@OFF:0xf62
@SPK:
@JPN:　真魚に聞きたいことがあったのに……。
@ENG:

@IDX:43579
@OFF:0xfb3
@SPK:
@JPN:　電話越しに聞いた声の調子から判断するに、昼間の　相談事はまだ生きているような気がする。
@ENG:

@IDX:43580
@OFF:0x1019
@SPK:
@JPN:　どんな内容だったのか、聞いてみたかったが……。　
@ENG:

@IDX:43581
@OFF:0x107b
@SPK:
@JPN:　御堂さんの様子、昼間の話……。
@ENG:

@IDX:43582
@OFF:0x10a9
@SPK:
@JPN:　質問は山ほどある。
@ENG:

@IDX:43583
@OFF:0x10eb
@SPK:
@JPN:　もしかして、昨夜何があったのか、知っているかも　しれない……。
@ENG:

@IDX:43584
@OFF:0x1139
@SPK:
@JPN:　まずあり得ないとは思うが、それでも聞かなければ　分からない。
@ENG:

@IDX:43585
@OFF:0x1195
@SPK:
@JPN:　もっとも、仕事後のミーティングには来ると言って　いたから、その時でも構わないが。
@ENG:

@IDX:43586
@OFF:0x11f5
@SPK:
@JPN:　こんなところで悩んでいるより、さっさと仕事場に　行く方がいい……。
@ENG:

@IDX:43587
@OFF:0x1316
@SPK:
@JPN:　更衣室でのんびりと着替えを済ませ、８時丁度まで　待ってから作業を開始する。
@ENG:

@IDX:43588
@OFF:0x1447
@SPK:
@JPN:　ミーティングがないおかげで、全てのタイミングが　微妙に狂ってしまう。
@ENG:

@IDX:43589
@OFF:0x14b3
@SPK:
@JPN:　だがそれも、作業を開始するまでのこと……。
@ENG:

@IDX:43590
@OFF:0x14ed
@SPK:
@JPN:　こうして身体を動かし始めれば、もはやタイミング　のズレなど何の障害にもなりはしない。
@ENG:

@IDX:43591
@OFF:0x1551
@SPK:
@JPN:　夜であるという事実さえ、今の僕にとっては大した　問題ではなくなっている。
@ENG:

@IDX:43592
@OFF:0x15b9
@SPK:
@JPN:　ただ問題は、今日２回目であるということ……。
@ENG:

@IDX:43593
@OFF:0x15f5
@SPK:
@JPN:　作業が進むにつれて息が荒くなり、デッキブラシを　持つ腕が重くなっていく。
@ENG:

@IDX:43594
@OFF:0x164d
@SPK:
@JPN:　夜に仕事をするのと、夜も仕事をすることの差……　それはこの、疲労にあるのかもしれない。
@ENG:

@IDX:43595
@OFF:0x16c1
@SPK:
@JPN:　死体を触ることには、何ら抵抗はない。
@ENG:

@IDX:43596
@OFF:0x16f5
@SPK:
@JPN:　だがそれでも、徐々に疲労が溜まっていくのが手に　取るように分かる。
@ENG:

@IDX:43597
@OFF:0x1747
@SPK:
@JPN:　腰を屈めて、或いはしゃがんだ姿勢で死体を洗って　いく……。
@ENG:

@IDX:43598
@OFF:0x1791
@SPK:
@JPN:　想像以上に、首筋や腰に負担がかかる。
@ENG:

@IDX:43599
@OFF:0x17d7
@SPK:
@JPN:　それでも、作業の手は休めない。
@ENG:

@IDX:43600
@OFF:0x1805
@SPK:
@JPN:　時折腰を揉みながら、片手で作業を進める。
@ENG:

@IDX:43601
@OFF:0x183d
@SPK:
@JPN:　嫌悪感ではなく、痛みを堪えながら……。
@ENG:

@IDX:43603
@OFF:0x19c9
@SPK:［鏑木］
@JPN:　朝だけかと思ったが、結構頑張るじゃないか？
@ENG:

@IDX:43606
@OFF:0x1a2b
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、まあ……。
@ENG:

@IDX:43608
@OFF:0x1a80
@SPK:［鏑木］
@JPN:　だが、朝よりも２０分ほど延びたな……さすがに疲れたか？
@ENG:

@IDX:43611
@OFF:0x1aee
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですね……特に首と腰が痛くて……。
@ENG:

@IDX:43613
@OFF:0x1bd3
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ハハハ……まあ、身体はそう簡単に鍛えられんからな。
@ENG:

@IDX:43616
@OFF:0x1c3d
@SPK:[\protag]
@JPN:　……これ、癖になったりはしませんよね？
@ENG:

@IDX:43618
@OFF:0x1ca8
@SPK:［鏑木］
@JPN:　寝る前にストレッチをしておけば大丈夫だ。あとはそうだな、軽く背筋でも鍛えるといい。
@ENG:

@IDX:43621
@OFF:0x1d32
@SPK:[\protag]
@JPN:　はぁ……。
@ENG:

@IDX:43623
@OFF:0x1d81
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ま、自分が一番楽な姿勢を見つけるんだな。
@ENG:

@IDX:43626
@OFF:0x1de1
@SPK:[\protag]
@JPN:　はぁ……頑張ってみます。
@ENG:

@IDX:43628
@OFF:0x1e3e
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ。では、もう上がっていいぞ。ご苦労だったな。
@ENG:

@IDX:43629
@OFF:0x1ea4
@SPK:
@JPN:　これも、本日２度目の労いの言葉。
@ENG:

@IDX:43630
@OFF:0x1ed4
@SPK:
@JPN:　心なしか１度目より暖かい声を聞きながら、首筋と　腰をかばいつつ仕事場をあとにした……。
@ENG:

@IDX:43631
@OFF:0x2011
@SPK:
@JPN:　遅くなるという真魚の言葉を信じ、先にシャワーを　浴びて着替えを済ませた。
@ENG:

@IDX:43632
@OFF:0x2069
@SPK:
@JPN:　部屋に真魚がいたらどうしようとドキドキしながら　シャワー室を出て、いつ入って来られても構わない　ようにバスタオルを腰に巻いたまま下着をはく。
@ENG:

@IDX:43633
@OFF:0x2115
@SPK:
@JPN:　だが、着替えの最中に真魚は入って来なかった。
@ENG:

@IDX:43634
@OFF:0x2151
@SPK:
@JPN:　ホッとしたのも束の間、１０分経ち２０分が過ぎる　うちに、段々と不安になってきた。
@ENG:

@IDX:43635
@OFF:0x21b1
@SPK:
@JPN:　仕事が終わって３０分以上が過ぎた今でも、真魚は　一向に姿を見せない。
@ENG:

@IDX:43636
@OFF:0x2217
@SPK:
@JPN:　……いくら何でも遅すぎないか？
@ENG:

@IDX:43637
@OFF:0x2245
@SPK:
@JPN:　こんなに遅くなるなら報告書は明日にしてくれれば　いいのに……。
@ENG:

@IDX:43640
@OFF:0x22dd
@SPK:[\protag]
@JPN:　ようやく来たか……どうぞ。
@ENG:

@IDX:43642
@OFF:0x2368
@SPK:［男の声］
@JPN:　何だ、まだこんなところにいたのか……。
@ENG:

@IDX:43646
@OFF:0x2460
@SPK:[\protag]
@JPN:　鏑木さんでしたか……何かご用ですか？
@ENG:

@IDX:43648
@OFF:0x24c9
@SPK:［鏑木］
@JPN:　帰ろうとしたら、ここから人の気配がしたんでな。それで覗いてみたんだ。お前はまだ帰らんのか？
@ENG:

@IDX:43651
@OFF:0x255b
@SPK:[\protag]
@JPN:　帰りたいのは山々なんですが、真魚……いや、担当の佐伯さんが来ないんですよ。
@ENG:

@IDX:43653
@OFF:0x25ea
@SPK:［鏑木］
@JPN:　佐伯と言うと、あのちっこい看護婦か？
@ENG:

@IDX:43656
@OFF:0x2646
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、そうです。
@ENG:

@IDX:43658
@OFF:0x269b
@SPK:［鏑木］
@JPN:　そう言えば、担当が変わったんだったな。だが、よりによってあいつとは……お前も、随分ついてないな。
@ENG:

@IDX:43661
@OFF:0x2733
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうでもないですよ。彼女、結構頑張ってますから。
@ENG:

@IDX:43663
@OFF:0x27a8
@SPK:［鏑木］
@JPN:　そうか？　だが、現に来ないんだろ？
@ENG:

@IDX:43666
@OFF:0x2802
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ……でも、用事があって遅れるって言ってましたから。
@ENG:

@IDX:43668
@OFF:0x287d
@SPK:［鏑木］
@JPN:　用事？　仕事なのか？
@ENG:

@IDX:43671
@OFF:0x28c9
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、そこまでは聞いていませんが……。
@ENG:

@IDX:43673
@OFF:0x2934
@SPK:［鏑木］
@JPN:　……まあ、俺が口を出す問題じゃないか。それで、お前はまだ待ってるのか？
@ENG:

@IDX:43676
@OFF:0x29b2
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい。あと少し待ってみます。
@ENG:

@IDX:43678
@OFF:0x2a13
@SPK:［鏑木］
@JPN:　そうか。じゃあ、俺はもう上がるから帰る時に明かりを消していってくれ。
@ENG:

@IDX:43681
@OFF:0x2a8f
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かりました。お疲れ様です。
@ENG:

@IDX:43683
@OFF:0x2af0
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ……あまり遅くならんうちに諦めろよ。
@ENG:

@IDX:43684
@OFF:0x2b7a
@SPK:
@JPN:　鏑木さんは苦笑しながら、更衣室をあとにした。
@ENG:

@IDX:43685
@OFF:0x2bb6
@SPK:
@JPN:　時計を見ると、すでに９時を廻っている。
@ENG:

@IDX:43686
@OFF:0x2bec
@SPK:
@JPN:　リミットは９時半……それまで待って来なければ、　真魚には悪いが帰ってしまおう。
@ENG:

@IDX:43687
@OFF:0x2d11
@SPK:
@JPN:　……結局、来なかった……。
@ENG:

@IDX:43688
@OFF:0x2d3b
@SPK:
@JPN:　予定を大幅に越えて９時５０分まで待ってみたが、　真魚は姿を現すどころか連絡すら来ない。
@ENG:

@IDX:43689
@OFF:0x2da1
@SPK:
@JPN:　せめて、代理でも寄越せばいいのに……。
@ENG:

@IDX:43690
@OFF:0x2de9
@SPK:
@JPN:　……今夜は、もう帰ってしまおう。
@ENG:

@IDX:43691
@OFF:0x2e19
@SPK:
@JPN:　できれば、明日の予定も聞きたかったのだが……。　
@ENG:

@IDX:43693
@OFF:0x2f51
@SPK:［取り乱した女の声］
@JPN:　だから、そんなんじゃないんだってばぁ！
@ENG:

@IDX:43695
@OFF:0x2fc4
@SPK:［冷静な女の声］
@JPN:　聞き分けのない娘ね……じゃあ、なぜできないの？
@ENG:

@IDX:43697
@OFF:0x3043
@SPK:［取り乱した女の声］
@JPN:　できないんじゃなくて、やりたくないの！
@ENG:

@IDX:43698
@OFF:0x309d
@SPK:
@JPN:　……どこかから言い争う声が聞こえる。
@ENG:

@IDX:43699
@OFF:0x30d1
@SPK:
@JPN:　これは……階段の先、ロビーか？
@ENG:

@IDX:43700
@OFF:0x30ff
@SPK:
@JPN:　もう消灯時間は過ぎてるというのに、いったい何を　騒いでいるのだろう？
@ENG:

@IDX:43701
@OFF:0x3153
@SPK:
@JPN:　患者同士の喧嘩か？
@ENG:

@IDX:43702
@OFF:0x3185
@SPK:
@JPN:　ともあれこのまま放っておくのは、すでに寝ている　患者の迷惑になる。
@ENG:

@IDX:43703
@OFF:0x31d7
@SPK:
@JPN:　この非常識な連中に、一言注意してやった方がいい　だろう……。
@ENG:

@IDX:43704
@OFF:0x333d
@SPK:
@JPN:　なっ！？　真魚と……副院長？
@ENG:

@IDX:43705
@OFF:0x3379
@SPK:
@JPN:　驚いたことに、言い争っていたのは患者ではなく、　れっきとした病院関係者だった。
@ENG:

@IDX:43706
@OFF:0x33d7
@SPK:
@JPN:　こんな場所で騒げば、患者の迷惑になる。
@ENG:

@IDX:43707
@OFF:0x340d
@SPK:
@JPN:　そんなこと、僕に言われるまでもなく分かっている　はずなのに……。
@ENG:

@IDX:43709
@OFF:0x34a6
@SPK:［千草］
@JPN:　……何がそんなに不満なの？
@ENG:

@IDX:43711
@OFF:0x3505
@SPK:［真魚］
@JPN:　……やっぱり、そういうのって良くないよ！
@ENG:

@IDX:43713
@OFF:0x3572
@SPK:［千草］
@JPN:　分からないわね……いったい何にこだわっているのかしら？　別に、犯罪でも何でもないでしょ？
@ENG:

@IDX:43715
@OFF:0x360f
@SPK:［真魚］
@JPN:　そういうのじゃなくて、彼と先輩を裏切るのが嫌なの！
@ENG:

@IDX:43717
@OFF:0x3686
@SPK:［千草］
@JPN:　裏切る？　それを言うなら、先に病院を裏切ったのはあの二人の方よ？
@ENG:

@IDX:43719
@OFF:0x370b
@SPK:［真魚］
@JPN:　せ、先輩はそんなことしないもん！　彼だって……。
@ENG:

@IDX:43721
@OFF:0x3780
@SPK:［千草］
@JPN:　確認はしたの？
@ENG:

@IDX:43723
@OFF:0x37d3
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、できるわけないじゃん！　大体、するなって言ったの先生でしょ！？
@ENG:

@IDX:43724
@OFF:0x384b
@SPK:
@JPN:　しかし、何を言い争っているのだろう？
@ENG:

@IDX:43725
@OFF:0x387f
@SPK:
@JPN:　話の断片を聞いた限りでは、副院長の頼みを真魚が　断っているように思える。
@ENG:

@IDX:43727
@OFF:0x392b
@SPK:［真魚］
@JPN:　とにかく！　私はもうヤダからね！
@ENG:

@IDX:43729
@OFF:0x3990
@SPK:［千草］
@JPN:　……そんなことを言って、ただで済むと思ってるの？
@ENG:

@IDX:43731
@OFF:0x3a05
@SPK:［真魚］
@JPN:　クビでも何でも、すればいいじゃん！
@ENG:

@IDX:43733
@OFF:0x3a6c
@SPK:［千草］
@JPN:　……その程度で済ますほど、私は優しくないわよ？
@ENG:

@IDX:43735
@OFF:0x3adf
@SPK:［真魚］
@JPN:　ど、どうするつもりよ？　ま、まさか薬漬けにして香港とかに売り飛ばすつもり！？　それとも、コンクリ詰めにして東京湾にドボンとか……。
@ENG:

@IDX:43737
@OFF:0x3ba6
@SPK:［千草］
@JPN:　そうね、それもいいかもね……フフフ……。
@ENG:

@IDX:43739
@OFF:0x3c13
@SPK:［真魚］
@JPN:　や、ヤダヤダ！　それだけは……。
@ENG:

@IDX:43741
@OFF:0x3c78
@SPK:［千草］
@JPN:　じゃあ、大人しく従いなさい。そうすれば……。
@ENG:

@IDX:43743
@OFF:0x3ce9
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、でも……。
@ENG:

@IDX:43744
@OFF:0x3d29
@SPK:
@JPN:　副院長の瞳が冷たい光を放った瞬間、真魚の顔色が　一気に青ざめた。
@ENG:

@IDX:43745
@OFF:0x3d79
@SPK:
@JPN:　見ているだけで緊張するほど剣呑な空気が、二人の　間に漂っている。
@ENG:

@IDX:43746
@OFF:0x3dc9
@SPK:
@JPN:　それでも素直に従わないところを見ると、余程嫌な　仕事を頼まれているのだろうか？
@ENG:

@IDX:43747
@OFF:0x3e37
@SPK:
@JPN:　そう言えば、昼間妙なことを言っていた。
@ENG:

@IDX:43748
@OFF:0x3e6d
@SPK:
@JPN:　副院長に、僕の様子を逐一報告するように頼まれた　とか……。
@ENG:

@IDX:43749
@OFF:0x3eb7
@SPK:
@JPN:　それを断っているのだろうか？
@ENG:

@IDX:43750
@OFF:0x3ee3
@SPK:
@JPN:　それにしては、副院長の言葉が物騒だが……。
@ENG:

@IDX:43751
@OFF:0x3f31
@SPK:
@JPN:いや、そんなことより……
@ENG:

@IDX:43752
@OFF:0x3f50
@SPK:
@JPN:もう少し様子を見てから判断しよう
@ENG:

@IDX:43753
@OFF:0x3fb3
@SPK:
@JPN:　なぜ真魚が脅されているのかなどよりも、今はこの　状況を何とかするのが先決だ。
@ENG:

@IDX:43754
@OFF:0x400f
@SPK:
@JPN:　理由など、後で二人から聞き出せばいい。
@ENG:

@IDX:43755
@OFF:0x4045
@SPK:
@JPN:　今は、真魚を助けてやらないと……。
@ENG:

@IDX:43758
@OFF:0x4110
@SPK:[\protag]
@JPN:　こんばんは。
@ENG:

@IDX:43760
@OFF:0x4286
@SPK:［真魚］
@JPN:　き、きみ……何でこんな時間に……？
@ENG:

@IDX:43763
@OFF:0x42e0
@SPK:[\protag]
@JPN:　何でって、仕事があっただろ？　いくら待っても真魚は来ないし……こんなトコで何やってんだよ？
@ENG:

@IDX:43765
@OFF:0x437f
@SPK:［千草］
@JPN:　見て分からない？　私と話していたのよ。
@ENG:

@IDX:43768
@OFF:0x43dd
@SPK:[\protag]
@JPN:　それは見れば分かりますよ。仕事の話ですか？
@ENG:

@IDX:43770
@OFF:0x4579
@SPK:［千草］
@JPN:　まあ、そんなところよ。
@ENG:

@IDX:43773
@OFF:0x45c7
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、こんな場所でするってことは……大した話じゃないんですよね？
@ENG:

@IDX:43775
@OFF:0x464c
@SPK:［千草］
@JPN:　そうね。伝えることは伝えたから、私の方はもういいわ。佐伯さん、よく考えておきなさい。
@ENG:

@IDX:43777
@OFF:0x487d
@SPK:［真魚］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:43780
@OFF:0x48bf
@SPK:[\protag]
@JPN:　もしもーし、大丈夫かぁ？
@ENG:

@IDX:43782
@OFF:0x499a
@SPK:［真魚］
@JPN:　えっ？　あ……だ、大丈夫だよぉ。
@ENG:

@IDX:43785
@OFF:0x49f2
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふぅん……で？　今度は何を頼まれたんだ？
@ENG:

@IDX:43787
@OFF:0x4ad9
@SPK:［真魚］
@JPN:　な、何にも頼まれてないよ？
@ENG:

@IDX:43790
@OFF:0x4b2b
@SPK:[\protag]
@JPN:　ウソつけ。
@ENG:

@IDX:43792
@OFF:0x4bf4
@SPK:［真魚］
@JPN:　う、ウソじゃないもん！
@ENG:

@IDX:43795
@OFF:0x4c42
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、何で脅されてたんだよ？
@ENG:

@IDX:43797
@OFF:0x4d1f
@SPK:［真魚］
@JPN:　聞いてたの？
@ENG:

@IDX:43800
@OFF:0x4d63
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、ちょっとだけな。
@ENG:

@IDX:43802
@OFF:0x4dbe
@SPK:［真魚］
@JPN:　……どの辺から聞いてたの？
@ENG:

@IDX:43805
@OFF:0x4e10
@SPK:[\protag]
@JPN:　ただで済むと思ってるのか……って辺りから。
@ENG:

@IDX:43807
@OFF:0x4e7f
@SPK:［真魚］
@JPN:　……ホントに？
@ENG:

@IDX:43810
@OFF:0x4ec5
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。だから、副院長に何を言われたのかは知らない。
@ENG:

@IDX:43812
@OFF:0x4f3c
@SPK:［真魚］
@JPN:　ふぅん、そっか……別に何でもない。昼間、きみに言ったのと同じこと。
@ENG:

@IDX:43815
@OFF:0x4fb6
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうなのか？　じゃあ、報告すればいい。僕は構わないぞ？
@ENG:

@IDX:43817
@OFF:0x50a7
@SPK:［真魚］
@JPN:　ヤダよ、そんなの。監視なんて、趣味じゃないもん。
@ENG:

@IDX:43820
@OFF:0x510f
@SPK:[\protag]
@JPN:　疲れてるみたいですとか適当に報告すればいいだろ？　そんなことで副院長に睨まれるのは……。
@ENG:

@IDX:43822
@OFF:0x5222
@SPK:［真魚］
@JPN:　大丈夫だってば。私、なにされてもヘッチャラだもん。
@ENG:

@IDX:43825
@OFF:0x528c
@SPK:[\protag]
@JPN:　……僕が気にするんだよ。
@ENG:

@IDX:43827
@OFF:0x535f
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほえ？　何で？
@ENG:

@IDX:43830
@OFF:0x53a5
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕が何してたか、教えるだけなんだろ？　その程度のことで、真魚を酷い目には遭わせたくないんだよ。
@ENG:

@IDX:43832
@OFF:0x54be
@SPK:［真魚］
@JPN:　別にきみのせいじゃないよ……だから気にしなくてもいいよ。
@ENG:

@IDX:43835
@OFF:0x552e
@SPK:[\protag]
@JPN:　ダメだ。いいか？　フリだけでもいいから、副院長の命令には従うんだ。
@ENG:

@IDX:43837
@OFF:0x562f
@SPK:［真魚］
@JPN:　わ、分かったよぉ……。
@ENG:

@IDX:43840
@OFF:0x567d
@SPK:[\protag]
@JPN:　本当に分かったのか？
@ENG:

@IDX:43842
@OFF:0x56d6
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……明日、副院長先生に謝ってくる。それでいい？
@ENG:

@IDX:43845
@OFF:0x5740
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。上等だ。
@ENG:

@IDX:43847
@OFF:0x5809
@SPK:［真魚］
@JPN:　へへへ……心配かけちゃってゴメンね？
@ENG:

@IDX:43850
@OFF:0x5865
@SPK:[\protag]
@JPN:　まったくだ。ミーティングには来ない、こんなところで副院長と言い争ってる……。
@ENG:

@IDX:43852
@OFF:0x5970
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ！　そう言えば、報告書にサインもらってないや！
@ENG:

@IDX:43855
@OFF:0x59da
@SPK:[\protag]
@JPN:　明日じゃダメなのか。
@ENG:

@IDX:43857
@OFF:0x5aa9
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほえ、なんで？
@ENG:

@IDX:43860
@OFF:0x5aef
@SPK:[\protag]
@JPN:　もう１０時過ぎだぞ？　こんな時間に誰に渡すんだ？　どうせ出すのは明日なんだから、サインも明日でいいだろ？
@ENG:

@IDX:43862
@OFF:0x5c12
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。そうだね。じゃあ、明日持ってくから。
@ENG:

@IDX:43865
@OFF:0x5c74
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。じゃあ、もう帰るな。また明日。
@ENG:

@IDX:43867
@OFF:0x5d53
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、じゃあね！
@ENG:

@IDX:43868
@OFF:0x5db3
@SPK:
@JPN:　真魚はパタパタと慌ただしげな足音を立て、階段を　駆け上っていった。
@ENG:

@IDX:43869
@OFF:0x5e05
@SPK:
@JPN:　もうこんな時間だ。僕も帰らないと明日がつらい。　
@ENG:

@IDX:43871
@OFF:0x5ea5
@SPK:［千草］
@JPN:　……で、どうするの？
@ENG:

@IDX:43873
@OFF:0x5efe
@SPK:［真魚］
@JPN:　うっ、うぅぅ……。
@ENG:

@IDX:43875
@OFF:0x5f55
@SPK:［千草］
@JPN:　どうするの？　やるの？　やらないの？
@ENG:

@IDX:43877
@OFF:0x5fbe
@SPK:［真魚］
@JPN:　や、やりたく……ない……。
@ENG:

@IDX:43879
@OFF:0x601d
@SPK:［千草］
@JPN:　残念ね……あなたには失望したわ。もうちょっと賢いと思ってたんだけど……私の買い被りだったようね。
@ENG:

@IDX:43881
@OFF:0x60c2
@SPK:［千草］
@JPN:　もう用はないわ。行きなさい。
@ENG:

@IDX:43883
@OFF:0x6123
@SPK:［真魚］
@JPN:　……うん……じゃあ……。
@ENG:

@IDX:43884
@OFF:0x61d0
@SPK:
@JPN:　結局、最後まで聞いても話が見えてこなかった。
@ENG:

@IDX:43885
@OFF:0x621c
@SPK:
@JPN:　慌てて隠れた僕の目の前を、真魚は脇目もふらずに　駆け抜けていく。
@ENG:

@IDX:43886
@OFF:0x626c
@SPK:
@JPN:　その目に光るものが見えたのは気のせいだろうか？　
@ENG:

@IDX:43887
@OFF:0x62be
@SPK:
@JPN:　逃げるように走っていく真魚の背中を、冷ややかな　目で見送った副院長は、踵を返してゆっくりと廊下　の奥へ消えていった。
@ENG:

@IDX:43889
@OFF:0x6397
@SPK:［女の声］
@JPN:　コラッ！　そこで何をしている！？
@ENG:

@IDX:43892
@OFF:0x6401
@SPK:[\protag]
@JPN:　なっ！？
@ENG:

@IDX:43895
@OFF:0x6500
@SPK:[\protag]
@JPN:　何だ、御堂さんか……。
@ENG:

@IDX:43897
@OFF:0x655b
@SPK:［悠紀］
@JPN:　クスッ、ビックリしましたか？
@ENG:

@IDX:43900
@OFF:0x65af
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ……御堂さんが、こんな子供じみたことをするとは思ってなかったから……。
@ENG:

@IDX:43901
@OFF:0x662b
@SPK:
@JPN:　……どうしたのだろう？
@ENG:

@IDX:43902
@OFF:0x6651
@SPK:
@JPN:　御堂さんの態度が、妙に明るく見える……。
@ENG:

@IDX:43903
@OFF:0x6689
@SPK:
@JPN:　仕事に来てるってことは、今朝真魚に聞いて知って　いた。
@ENG:

@IDX:43904
@OFF:0x66cf
@SPK:
@JPN:　それでも、昨夜の御堂さんの姿を見ている僕には、　彼女の明るさが痛々しく思えてしまう。
@ENG:

@IDX:43905
@OFF:0x6743
@SPK:
@JPN:　周りに心配をかけまいとして気丈に振る舞っている　のではないか……。
@ENG:

@IDX:43906
@OFF:0x6795
@SPK:
@JPN:　少なくとも僕が知っている御堂さんは、こんな悪戯　をするような人ではなかったと思うが……。
@ENG:

@IDX:43908
@OFF:0x68b6
@SPK:［悠紀］
@JPN:　子供じみたことですか？　でも、あなただって覗きなんかしてるんだから、どっちもどっちですよ。クスクス。
@ENG:

@IDX:43911
@OFF:0x6952
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっ！？　べ、別に、覗いてたわけじゃ……。
@ENG:

@IDX:43913
@OFF:0x6a37
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そうなんですか？　覗きにしか見えなかったけど……。
@ENG:

@IDX:43916
@OFF:0x6aa1
@SPK:[\protag]
@JPN:　ち、違います！　声が聞こえたから、気になって……。
@ENG:

@IDX:43918
@OFF:0x6b8e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　真魚ちゃんと、副院長先生……ですね？
@ENG:

@IDX:43921
@OFF:0x6bea
@SPK:[\protag]
@JPN:　何だ、御堂さんも見てたんですか？　人が悪いなぁ……。
@ENG:

@IDX:43923
@OFF:0x6c63
@SPK:［悠紀］
@JPN:　いいえ、私は……。
@ENG:

@IDX:43926
@OFF:0x6cad
@SPK:[\protag]
@JPN:　聞いてなかったんですか？　じゃあ、何であの二人だと……。
@ENG:

@IDX:43928
@OFF:0x6da0
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ、いいえ……聞いてましたよ。
@ENG:

@IDX:43931
@OFF:0x6df6
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、内容も……。
@ENG:

@IDX:43933
@OFF:0x6ec9
@SPK:［悠紀］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:43936
@OFF:0x6f0b
@SPK:[\protag]
@JPN:　……どうかしましたか？
@ENG:

@IDX:43938
@OFF:0x6fdc
@SPK:［悠紀］
@JPN:　え？　あ、いえ……何でもありません。
@ENG:

@IDX:43941
@OFF:0x7038
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか……じゃあ、僕はこれで。
@ENG:

@IDX:43943
@OFF:0x7119
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あっ！　待ってください！
@ENG:

@IDX:43946
@OFF:0x7169
@SPK:[\protag]
@JPN:　……何か？
@ENG:

@IDX:43948
@OFF:0x722e
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あの、あなたにお話ししたいことがあるんです……少々時間をいただけませんか？
@ENG:

@IDX:43951
@OFF:0x72b0
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいですけど……。
@ENG:

@IDX:43953
@OFF:0x737d
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それでは……３０３号室の前で待っていてください……私も、すぐに行きますから……。
@ENG:

@IDX:43956
@OFF:0x7405
@SPK:[\protag]
@JPN:　３０３号室？　なぜ病室なんかで……。
@ENG:

@IDX:43958
@OFF:0x74e8
@SPK:［悠紀］
@JPN:　人目につきたくありません……あそこは、いま使われていないはずですから。
@ENG:

@IDX:43961
@OFF:0x7596
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ！　ちょっと……！
@ENG:

@IDX:43962
@OFF:0x75eb
@SPK:
@JPN:　……例の話だろうか？
@ENG:

@IDX:43963
@OFF:0x760f
@SPK:
@JPN:　随分と深刻そうな表情だったが……。
@ENG:

@IDX:43964
@OFF:0x7641
@SPK:
@JPN:　とにかく行ってみるか……。
@ENG:

@IDX:43965
@OFF:0x7680
@SPK:
@JPN:　……何の話だろう？
@ENG:

@IDX:43966
@OFF:0x76a2
@SPK:
@JPN:　随分と深刻そうな表情だったが……。
@ENG:

@IDX:43967
@OFF:0x76d4
@SPK:
@JPN:　昨夜のことと、何か関係があるのだろうか？
@ENG:

@IDX:43968
@OFF:0x770c
@SPK:
@JPN:　とにかく、行ってみるか……。
@ENG:

@IDX:43969
@OFF:0x77fe
@SPK:
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:43970
@OFF:0x780e
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:43971
@OFF:0x781c
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:43972
@OFF:0x782a
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:43973
@OFF:0x7838
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:43974
@OFF:0x7846
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:43975
@OFF:0x7854
@SPK:
@JPN:。
@ENG:

@IDX:43977
@OFF:0x7917
@SPK:［悠紀］
@JPN:　お待たせしました……。
@ENG:

@IDX:43980
@OFF:0x7965
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、そうでもありませんよ……。
@ENG:

@IDX:43982
@OFF:0x79ca
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……では中で……今鍵を開けますから……。
@ENG:

@IDX:43983
@OFF:0x7abe
@SPK:
@JPN:　昼間の相談事と関係があるのだろうか？
@ENG:

@IDX:43984
@OFF:0x7af2
@SPK:
@JPN:　あの時は結局、話を聞くことができなかった。
@ENG:

@IDX:43985
@OFF:0x7b2c
@SPK:
@JPN:　真魚は僕に何を相談しようとしたのだろう……。
@ENG:

@IDX:43987
@OFF:0x7bb1
@SPK:［千草］
@JPN:　ねえ……あなた昼間、彼に何を話そうとしていたの？
@ENG:

@IDX:43989
@OFF:0x7c26
@SPK:［真魚］
@JPN:　な、何も話そうとなんて……。
@ENG:

@IDX:43991
@OFF:0x7c87
@SPK:［千草］
@JPN:　私は、内緒でって言ったわよね？　それなのに、約束を破って彼に話そうとした……この罪、軽くないわよ？
@ENG:

@IDX:43993
@OFF:0x7d2e
@SPK:［真魚］
@JPN:　な、何するの！？
@ENG:

@IDX:43995
@OFF:0x7d83
@SPK:［千草］
@JPN:　そうね……あなたまで私を裏切るっていうんなら、３人揃ってそれ相応の罰を受けてもらわないとね？
@ENG:

@IDX:43997
@OFF:0x7e24
@SPK:［真魚］
@JPN:　わ、私、裏切ってなんかないもん！　しゃべろうとなんてしてないし……。
@ENG:

@IDX:43999
@OFF:0x7ead
@SPK:［千草］
@JPN:　現にこうして今、断ってるじゃない。
@ENG:

@IDX:44001
@OFF:0x7f14
@SPK:［真魚］
@JPN:　だって、監視なんて納得できないもん！
@ENG:

@IDX:44003
@OFF:0x7f7d
@SPK:［千草］
@JPN:　あなたが納得するかしないかなんて関係ないわ。やるかやらないか……ただそれだけよ。
@ENG:

@IDX:44005
@OFF:0x8012
@SPK:［真魚］
@JPN:　そ、そんなぁ……。
@ENG:

@IDX:44007
@OFF:0x8069
@SPK:［千草］
@JPN:　どうする？　罰を受けるか、二人の監視をするか……。
@ENG:

@IDX:44008
@OFF:0x80cf
@SPK:
@JPN:　なんて物騒な……。
@ENG:

@IDX:44009
@OFF:0x80f1
@SPK:
@JPN:　監視だとか罰だとか、病院という場所に相容れない　ような単語が聞こえてくる。
@ENG:

@IDX:44010
@OFF:0x814b
@SPK:
@JPN:　その前にも、僕と御堂さんが病院を裏切ったなどと　言っていたが……。
@ENG:

@IDX:44011
@OFF:0x81a9
@SPK:
@JPN:　裏切ったと言われても、僕には心当たりがない。
@ENG:

@IDX:44012
@OFF:0x81e5
@SPK:
@JPN:　副院長は、昨夜の霊安室での出来事を、御堂さんが　僕と副院長のことを陥れようとしていたからだと、　そう釈明した。
@ENG:

@IDX:44013
@OFF:0x8263
@SPK:
@JPN:　そのことを指して御堂さんが裏切ったと言うなら、　真偽の程はともかくとしても、まあ分からないでも　ない。
@ENG:

@IDX:44014
@OFF:0x82d9
@SPK:
@JPN:　しかし、何で僕まで？
@ENG:

@IDX:44015
@OFF:0x832e
@SPK:
@JPN:　それに、御堂さんと僕が病院を裏切ったというのは　一体何のことだ？
@ENG:

@IDX:44016
@OFF:0x837e
@SPK:
@JPN:　御堂さんが担当を辞めさせられたことと関係がある　のだろうか？
@ENG:

@IDX:44017
@OFF:0x83dc
@SPK:
@JPN:　仮にそうだとしても、僕の裏切り云々には心当たり　はない。
@ENG:

@IDX:44018
@OFF:0x8424
@SPK:
@JPN:　副院長はなぜそんなことを言うのだろうか？
@ENG:

@IDX:44019
@OFF:0x847c
@SPK:
@JPN:　それに、御堂さんと僕が病院を裏切ったというのは　一体何のことだ？
@ENG:

@IDX:44020
@OFF:0x84cc
@SPK:
@JPN:　彼女が担当を辞めてしまったことが、病院に対する　裏切りになるのだろうか？
@ENG:

@IDX:44021
@OFF:0x8532
@SPK:
@JPN:　確かに、突然彼女が担当を辞めてしまったことは、　副院長にとっては信頼を裏切られたと思えたのかも　しれない。
@ENG:

@IDX:44022
@OFF:0x85ac
@SPK:
@JPN:　そうだとしても、病院を裏切ったと言うのは、話が　大袈裟すぎる。
@ENG:

@IDX:44023
@OFF:0x85fa
@SPK:
@JPN:　僕の裏切り云々に至ってはまるで心当たりがない。　
@ENG:

@IDX:44025
@OFF:0x8683
@SPK:［真魚］
@JPN:　とにかく！　私は監視するのなんてもうヤダよ！
@ENG:

@IDX:44027
@OFF:0x86f4
@SPK:［千草］
@JPN:　……そんなことを言って、ただで済むと思ってるの？
@ENG:

@IDX:44029
@OFF:0x8769
@SPK:［真魚］
@JPN:　クビでも何でも、すればいいじゃん！
@ENG:

@IDX:44031
@OFF:0x87d0
@SPK:［千草］
@JPN:　……その程度で済ますほど、私は優しくないわよ？
@ENG:

@IDX:44033
@OFF:0x8843
@SPK:［真魚］
@JPN:　ど、どうするつもりよ？　ま、まさか薬漬けにして香港とかに売り飛ばすつもり！？　それとも、コンクリ詰めにして東京湾にドボンとか……。
@ENG:

@IDX:44035
@OFF:0x890a
@SPK:［千草］
@JPN:　そうね、それもいいかもね……フフフ……。
@ENG:

@IDX:44037
@OFF:0x8977
@SPK:［真魚］
@JPN:　や、ヤダヤダ！　それだけは……。
@ENG:

@IDX:44039
@OFF:0x89dc
@SPK:［千草］
@JPN:　じゃあ、大人しく従いなさい。そうすれば……。
@ENG:

@IDX:44041
@OFF:0x8a4d
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、でも……。
@ENG:

@IDX:44042
@OFF:0x8a8f
@SPK:
@JPN:　副院長の瞳が冷たい光を放った瞬間、真魚の顔色が　一気に青ざめた。
@ENG:

@IDX:44043
@OFF:0x8adf
@SPK:
@JPN:　裏切り……監視……それに脅迫とも取れる副院長の　口調……。
@ENG:

@IDX:44044
@OFF:0x8b29
@SPK:
@JPN:　どう見ても穏やかではない。
@ENG:

@IDX:44045
@OFF:0x8b63
@SPK:
@JPN:　このまま放っておいたらどうなるのか……。
@ENG:

@IDX:44046
@OFF:0x8b9b
@SPK:
@JPN:　一瞬頭に浮かんだ想像に、背筋がゾッとする。
@ENG:

@IDX:44047
@OFF:0x8bd5
@SPK:
@JPN:　……これ以上は黙って見ていられない。
@ENG:

@IDX:44048
@OFF:0x8c09
@SPK:
@JPN:　僕は、自分の中に眠る勇気を総動員して、二人の間　に割り込んでいった。
@ENG:

@IDX:44051
@OFF:0x8cf6
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕が裏切ったって、どういう意味ですか？
@ENG:

@IDX:44053
@OFF:0x8e8e
@SPK:［千草］
@JPN:　……あなた、何でそんなところにいるの？
@ENG:

@IDX:44056
@OFF:0x8eec
@SPK:[\protag]
@JPN:　帰ろうとしたら、声が聞こえたから……それより僕と御堂さんが裏切ったとか監視がどうとか、僕にも分かるよう説明していただけませんか？
@ENG:

@IDX:44058
@OFF:0x90de
@SPK:［千草］
@JPN:　あら……何か誤解があるようね。裏切ったから監視して欲しいと言ったのは、御堂さんに関してよ。そうよね、佐伯さん？
@ENG:

@IDX:44060
@OFF:0x92be
@SPK:［真魚］
@JPN:　そ、そう言われると、そんな気も……。
@ENG:

@IDX:44063
@OFF:0x931a
@SPK:[\protag]
@JPN:　……御堂さんが裏切ったというのは、どういう根拠で？
@ENG:

@IDX:44065
@OFF:0x94c2
@SPK:［千草］
@JPN:　あなたを追い出そうとした……私の意に反してね。
@ENG:

@IDX:44068
@OFF:0x9533
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕を……追い出す？　そんな権限、彼女には……。
@ENG:

@IDX:44070
@OFF:0x95a6
@SPK:［千草］
@JPN:　彼女にないなら、ある人間に言えばいいわ。例えば……理事会とかね。
@ENG:

@IDX:44073
@OFF:0x961e
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、副院長は今の仕事ならバレても大丈夫だって……。
@ENG:

@IDX:44075
@OFF:0x9697
@SPK:［千草］
@JPN:　残念ながら状況が変わったのよ。
@ENG:

@IDX:44078
@OFF:0x96ed
@SPK:[\protag]
@JPN:　状況が変わった？
@ENG:

@IDX:44080
@OFF:0x9742
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ。あなた、北先生に睨まれてるわよ？
@ENG:

@IDX:44083
@OFF:0x97a0
@SPK:[\protag]
@JPN:　北先生？
@ENG:

@IDX:44085
@OFF:0x991e
@SPK:［真魚］
@JPN:　えっ？
@ENG:

@IDX:44087
@OFF:0x9969
@SPK:［千草］
@JPN:　彼は理事の娘婿。医者としては二流。だけど理事会には大きな影響力を持っているわ。
@ENG:

@IDX:44090
@OFF:0x99ef
@SPK:[\protag]
@JPN:　で、でもなんでそんな人が僕を……？
@ENG:

@IDX:44092
@OFF:0x9b87
@SPK:［千草］
@JPN:　さあ？　私は知らないわ。あなたが何かしたんじゃない？　そうね……例えば彼の狙っている女の子に手を出したとか。
@ENG:

@IDX:44095
@OFF:0x9c2b
@SPK:[\protag]
@JPN:　女の子に手を出すって、そんなことしませんよ。
@ENG:

@IDX:44097
@OFF:0x9dcd
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、あの……ゴメン。私のせいかも……。
@ENG:

@IDX:44100
@OFF:0x9e2b
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　どうして真魚が？
@ENG:

@IDX:44102
@OFF:0x9e86
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほら、私があいつにしつこくされてた時に、きみが助けてくれたでしょ。だから……。
@ENG:

@IDX:44105
@OFF:0x9f0c
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そんなことくらいで？
@ENG:

@IDX:44107
@OFF:0x9f69
@SPK:［千草］
@JPN:　ふ～ん、佐伯さんが絡んでたのね。まあ、原因はどうでもいいわ。とにかく、彼はあなたに目をつけているの。
@ENG:

@IDX:44109
@OFF:0xa143
@SPK:［千草］
@JPN:　だから、あなたが働いてる……御堂さんがそう告げ口するだけで理事会が……いいえ、北先生があなたを追い出しにくるのよ。
@ENG:

@IDX:44112
@OFF:0xa1ed
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そんなぁ。
@ENG:

@IDX:44114
@OFF:0xa240
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、でも理由がないじゃん。先輩が彼を追い出そうとする理由が……。
@ENG:

@IDX:44116
@OFF:0xa2c5
@SPK:［千草］
@JPN:　あるわよ。彼が私の口利きで働いている。それが理由。
@ENG:

@IDX:44119
@OFF:0xa32f
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうしてそれが僕を追い出す理由になるんですか？
@ENG:

@IDX:44121
@OFF:0xa3a2
@SPK:［千草］
@JPN:　彼女の本当の目的は、あなたを追い出すことじゃないから。御堂さんが本当に追い出したいのは、私。
@ENG:

@IDX:44124
@OFF:0xa436
@SPK:[\protag]
@JPN:　どういう意味です？
@ENG:

@IDX:44126
@OFF:0xa48d
@SPK:［千草］
@JPN:　あなたのことを告発して、私が職権を濫用してることの証拠にするつもりなのよ……つまりあなたはついでに追い出されるってわけ。
@ENG:

@IDX:44129
@OFF:0xa53d
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕はついで……。
@ENG:

@IDX:44131
@OFF:0xa6bf
@SPK:［真魚］
@JPN:　せ、先輩は……そんなことしないもん。
@ENG:

@IDX:44133
@OFF:0xa855
@SPK:［千草］
@JPN:　そうかしら？　担当を降りたのも、そのための準備だってそう思えない？
@ENG:

@IDX:44135
@OFF:0xa8dc
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、でもどうして先輩が副院長先生を追い出さなきゃいけないの！
@ENG:

@IDX:44137
@OFF:0xa95d
@SPK:［千草］
@JPN:　さあ？　それは私にも分からないわ。私の対抗派閥に取り込まれたのか、個人的な恨みなのか……とにかく私を追い出すために色々としているみたいなのよ。
@ENG:

@IDX:44139
@OFF:0xab5d
@SPK:［千草］
@JPN:　だから、御堂さんを監視する。あなたを守るためにね。
@ENG:

@IDX:44142
@OFF:0xabd7
@SPK:[\protag]
@JPN:　……昼間のお話ですか？
@ENG:

@IDX:44144
@OFF:0xac32
@SPK:［千草］
@JPN:　そうよ。御堂さんを心変わりさせられないなら、彼女がおかしな動きをしないように監視すればいい……違うかしら？
@ENG:

@IDX:44146
@OFF:0xae0e
@SPK:［真魚］
@JPN:　先輩が病院を裏切ったなんて……そんなの、信じられないよ。
@ENG:

@IDX:44148
@OFF:0xae8b
@SPK:［千草］
@JPN:　あなたが信じる信じないは関係ないわ。現に御堂さんは、彼の担当を理由もなく降りたじゃない。あれは自分が泥を被らないようにってことなんじゃないかしら？
@ENG:

@IDX:44150
@OFF:0xb093
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃ、じゃあ……。
@ENG:

@IDX:44152
@OFF:0xb0ea
@SPK:［千草］
@JPN:　自分が安泰なら、あなたや彼がどうなってもいい……そういう意味かしらね？　それでも御堂さんを信じるの？
@ENG:

@IDX:44155
@OFF:0xb186
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕の裏切りと監視については？
@ENG:

@IDX:44157
@OFF:0xb1e7
@SPK:［千草］
@JPN:　だから、それは誤解だって言ってるじゃない。あなたの健康状態を、できるだけ細かく観察して……そう頼んだのを、佐伯さんが誤解しただけよ。
@ENG:

@IDX:44160
@OFF:0xb2a3
@SPK:[\protag]
@JPN:　……そうなのか？
@ENG:

@IDX:44162
@OFF:0xb429
@SPK:［真魚］
@JPN:　う、うん……そう言われてみれば、そうかもしれない。
@ENG:

@IDX:44164
@OFF:0xb5d1
@SPK:［千草］
@JPN:　大体あなたが裏切ろうとしてるんなら、わざわざ監視なんかつけないで、すぐにクビにすればいいじゃない。私には、その権限があるのよ？
@ENG:

@IDX:44167
@OFF:0xb687
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですね……すみません、僕の誤解だったようです。
@ENG:

@IDX:44169
@OFF:0xb82b
@SPK:［千草］
@JPN:　分かってもらえればいいわ。そういうことだから、私はもう行くわね。
@ENG:

@IDX:44172
@OFF:0xb8a3
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい、お休みなさい。
@ENG:

@IDX:44173
@OFF:0xb9b0
@SPK:
@JPN:　白衣を翻して、何もなかったかのように去っていく　副院長。
@ENG:

@IDX:44174
@OFF:0xb9f8
@SPK:
@JPN:　その背には、絶対の自信が感じられ、自らの正しさ　を微塵も疑っていないようだ。
@ENG:

@IDX:44175
@OFF:0xba54
@SPK:
@JPN:　薄暗いロビーに残された僕と真魚は、ただ黙って、　その姿を見送っていた。
@ENG:

@IDX:44177
@OFF:0xbbb6
@SPK:［真魚］
@JPN:　ねえ……副院長先生の話、信じるの？
@ENG:

@IDX:44180
@OFF:0xbc10
@SPK:[\protag]
@JPN:　今のところ、疑う理由はないな。
@ENG:

@IDX:44182
@OFF:0xbced
@SPK:［真魚］
@JPN:　酷いよ、そんなの！　先輩のこと、信じられないの！？
@ENG:

@IDX:44185
@OFF:0xbd57
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さんにも話を聞いてみないと、何とも言えないよ。そうは思わないか？
@ENG:

@IDX:44187
@OFF:0xbe5a
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、でもさ……。
@ENG:

@IDX:44190
@OFF:0xbead
@SPK:[\protag]
@JPN:　それより昼間の話って何だったんだよ？
@ENG:

@IDX:44192
@OFF:0xbf8c
@SPK:［真魚］
@JPN:　ああ、あれ？　……監視されるようなことしたのかって聞きたかったの。
@ENG:

@IDX:44195
@OFF:0xc006
@SPK:[\protag]
@JPN:　結局、僕は監視じゃなくて観察だったんだよな？
@ENG:

@IDX:44197
@OFF:0xc0f1
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……そうみたいだね。
@ENG:

@IDX:44200
@OFF:0xc141
@SPK:[\protag]
@JPN:　それくらいできるだろ？　ちょっと報告すればいいだけなんだから。
@ENG:

@IDX:44202
@OFF:0xc23a
@SPK:［真魚］
@JPN:　でも……仕事の前と後、それから普段話してることまで報告しろって言うんだよ？　これ、ただの観察じゃないと思う。
@ENG:

@IDX:44205
@OFF:0xc2de
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうなのか？　まあ、普段の会話の内容から精神状態を探るのかもしれないし……。
@ENG:

@IDX:44207
@OFF:0xc3e9
@SPK:［真魚］
@JPN:　そう……かな？
@ENG:

@IDX:44210
@OFF:0xc42f
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうだよ、きっと。それに断ったら罰があるんだろ？
@ENG:

@IDX:44213
@OFF:0xc4a7
@SPK:[\protag]
@JPN:　それより、僕の観察って話だけど、断ったら罰があるんだろ？
@ENG:

@IDX:44215
@OFF:0xc59e
@SPK:［真魚］
@JPN:　それも聞いてたの！？
@ENG:

@IDX:44218
@OFF:0xc5ea
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。だから二人の話に割り込んだんだ。あのままだと真魚が酷い目に遭わされそうだったから……。
@ENG:

@IDX:44220
@OFF:0xc705
@SPK:［真魚］
@JPN:　私を、気遣ってくれたの？
@ENG:

@IDX:44223
@OFF:0xc755
@SPK:[\protag]
@JPN:　んー、まあそういうことになるかな。真魚には普段から世話になってるし、放っておけなくてな。
@ENG:

@IDX:44225
@OFF:0xc86c
@SPK:［真魚］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:44228
@OFF:0xc8ae
@SPK:[\protag]
@JPN:　余計なお世話だったか？
@ENG:

@IDX:44230
@OFF:0xc909
@SPK:［真魚］
@JPN:　ううん、そうじゃないの。その……ありがと。
@ENG:

@IDX:44233
@OFF:0xc96b
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいって別に。それより副院長の頼み、引き受けるんだぞ？
@ENG:

@IDX:44235
@OFF:0xc9e6
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、考えておくよ。じゃあ私、これで……。
@ENG:

@IDX:44238
@OFF:0xca48
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。じゃあな。
@ENG:

@IDX:44239
@OFF:0xcaa8
@SPK:
@JPN:　真魚はパタパタと慌ただしげな足音を立て、階段を　駆け上っていった。
@ENG:

@IDX:44240
@OFF:0xcafa
@SPK:
@JPN:　……真魚にはああ言っておいたが、僕自身混乱して　いる。
@ENG:

@IDX:44241
@OFF:0xcb50
@SPK:
@JPN:　副院長の話は、どこまで信用できるのか？
@ENG:

@IDX:44242
@OFF:0xcb86
@SPK:
@JPN:　副院長は観察と言っていたが、僕の健康状態を見る　だけなら、健康診断で充分なように思える。
@ENG:

@IDX:44243
@OFF:0xcbee
@SPK:
@JPN:　そもそも、一介のアルバイトにすぎない僕なんかの　健康状態を、なぜそうまで詳しく知る必要がある？　
@ENG:

@IDX:44244
@OFF:0xcc70
@SPK:
@JPN:　それに、御堂さんの裏切り……。
@ENG:

@IDX:44245
@OFF:0xcc9e
@SPK:
@JPN:　僕を辞めさせようとした……。
@ENG:

@IDX:44246
@OFF:0xccca
@SPK:
@JPN:　彼女が担当を辞めたのは、その準備のため……。
@ENG:

@IDX:44247
@OFF:0xcd23
@SPK:
@JPN:　…………『辞めた』？
@ENG:

@IDX:44248
@OFF:0xcd47
@SPK:
@JPN:　御堂さんは『辞めさせられた』のではないのか？
@ENG:

@IDX:44249
@OFF:0xcd83
@SPK:
@JPN:　副院長……御堂さん……そこに存在するズレ……。　
@ENG:

@IDX:44250
@OFF:0xcdd5
@SPK:
@JPN:　気づけば、とっくに１０時を廻っている。
@ENG:

@IDX:44251
@OFF:0xce0b
@SPK:
@JPN:　そろそろ部屋に戻らないと明日がきつい。
@ENG:

@IDX:44253
@OFF:0xcea1
@SPK:［女の声］
@JPN:　……優しいんですね。
@ENG:

@IDX:44257
@OFF:0xcf7d
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さん、何でこんなところに……。
@ENG:

@IDX:44259
@OFF:0xcfe4
@SPK:［悠紀］
@JPN:　真魚ちゃんに聞いたんですよ。夜も仕事があるって……ここにいれば、きっと会えると思っていました。
@ENG:

@IDX:44262
@OFF:0xd085
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか……昨夜は、その……。
@ENG:

@IDX:44264
@OFF:0xd0ea
@SPK:［悠紀］
@JPN:　昨夜はご迷惑をおかけしてすみませんでした。私はもう大丈夫ですから、どうぞご心配なさらないでください。
@ENG:

@IDX:44267
@OFF:0xd186
@SPK:[\protag]
@JPN:　あっ！　いや、その……そ、それより、僕に何かご用ですか？
@ENG:

@IDX:44269
@OFF:0xd279
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ……あなたにお話ししたいことがあって……。少々時間をいただけませんか？　
@ENG:

@IDX:44272
@OFF:0xd2fd
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいですけど……。
@ENG:

@IDX:44275
@OFF:0xd34c
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕に会うために、わざわざ？
@ENG:

@IDX:44277
@OFF:0xd421
@SPK:［悠紀］
@JPN:　ええ……少し、お話ししたいことがあって……。
@ENG:

@IDX:44280
@OFF:0xd485
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕に話？　丁度良かった……僕も、話があるんです。
@ENG:

@IDX:44282
@OFF:0xd570
@SPK:［悠紀］
@JPN:　それでは……３０３号室の前で待っていてください……私も、すぐに行きますから……。
@ENG:

@IDX:44285
@OFF:0xd5f8
@SPK:[\protag]
@JPN:　３０３号室？　なぜ病室なんかで……。
@ENG:

@IDX:44287
@OFF:0xd6db
@SPK:［悠紀］
@JPN:　人目につきたくありません……あそこは、いま使われていないはずですから。
@ENG:

@IDX:44290
@OFF:0xd783
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ！　ちょっと……！
@ENG:

@IDX:44291
@OFF:0xd7de
@SPK:
@JPN:　……例の話だろうか？
@ENG:

@IDX:44292
@OFF:0xd802
@SPK:
@JPN:　随分と深刻そうな表情だったが……。
@ENG:

@IDX:44293
@OFF:0xd834
@SPK:
@JPN:　とにかく行ってみるか……。
@ENG:

@IDX:44294
@OFF:0xd87e
@SPK:
@JPN:　……何の話だろう？
@ENG:

@IDX:44295
@OFF:0xd8a0
@SPK:
@JPN:　随分と深刻そうな表情だったが……。
@ENG:

@IDX:44296
@OFF:0xd8d2
@SPK:
@JPN:　昨夜のことと、何か関係があるのだろうか？
@ENG:

@IDX:44297
@OFF:0xd90a
@SPK:
@JPN:　とにかく行ってみるか……。
@ENG:

@IDX:44298
@OFF:0xd949
@SPK:
@JPN:　……何の話だろう？
@ENG:

@IDX:44299
@OFF:0xd96b
@SPK:
@JPN:　随分と深刻そうな表情だったが……。
@ENG:

@IDX:44300
@OFF:0xd99d
@SPK:
@JPN:　副院長の話と、何か関係があるのだろうか？
@ENG:

@IDX:44301
@OFF:0xd9d5
@SPK:
@JPN:　とにかく行ってみるか……。
@ENG:

@IDX:44302
@OFF:0xdabb
@SPK:
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:44303
@OFF:0xdacb
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:44304
@OFF:0xdad9
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:44305
@OFF:0xdae7
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:44306
@OFF:0xdaf5
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:44307
@OFF:0xdb03
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:44308
@OFF:0xdb11
@SPK:
@JPN:。
@ENG:

@IDX:44310
@OFF:0xdbda
@SPK:［悠紀］
@JPN:　お待たせしました……。
@ENG:

@IDX:44313
@OFF:0xdc28
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、そうでもありませんよ……。
@ENG:

@IDX:44315
@OFF:0xdc8d
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……では中で……今鍵を開けますから……。
@ENG:

